2010年の元旦早々に我々が訪れたのはHamburgからさらに北へ120Kmほどの所にあるバルト海沿岸のKiel(キール)とLaboe(ラボー)。
Marine-Ehrenmal auf einer größeren Karte anzeigen
Laboeの海岸には戦争で実際に使われたUボート(潜水艦)が保存・公開されています。
ここは北ドイツに行く事を決めたとき、必ず見学したいと思った場所。
日程の都合上行ける日が元旦しかなかったため、事前に博物館に電話で問い合わせをし、開館していることを確認してから行きました。
私たちが到着した時、見学者は他に誰もおらず駐車場はガラッガラ。一瞬不安になりましたが、チケット売り場の建物に入ると係員のおじさん2人が笑顔で"Happy New Year!!"と迎えてくれて一安心。
元旦に見学に来る日本人なんてまずいないでしょうから、さぞ珍しかったことと思います(^-^;
この先は少々マニアック&重い内容なのでご興味のある方はドウゾ。
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Laboeの海岸には戦争で実際に使われたUボート(潜水艦)が保存・公開されています。
ここは北ドイツに行く事を決めたとき、必ず見学したいと思った場所。
日程の都合上行ける日が元旦しかなかったため、事前に博物館に電話で問い合わせをし、開館していることを確認してから行きました。
私たちが到着した時、見学者は他に誰もおらず駐車場はガラッガラ。一瞬不安になりましたが、チケット売り場の建物に入ると係員のおじさん2人が笑顔で"Happy New Year!!"と迎えてくれて一安心。
元旦に見学に来る日本人なんてまずいないでしょうから、さぞ珍しかったことと思います(^-^;
この先は少々マニアック&重い内容なのでご興味のある方はドウゾ。
全長67.2mのこのUボート。外から見るとかなり大きく見えるのに、中に入ってみると想像以上に狭い。
外の展示パネルによると、乗組員の内訳は下記の通り。(和訳間違ってたらスミマセン)
Offiziere(士官):4名
Oberfeldwebel(准士官):4名
Unteroffizier(下士官):10名
Mannschaftsdienstgrad(乗組員):27~34名
ここが寝室兼居住空間。乗組員の定員数には全く満たない数のベッドしかない。
別の寝室にはベッドの真上に魚雷が積まれていました。
見学時、内部には我々2人しかいなかったのにかなりの閉塞感を感じました。ここに40~50人も同時に乗り込んで水の中に潜って、さらに死と隣合せの戦闘だなんて、、当時の様子は想像もできません。
Uボートが展示されている海岸の陸地は丘になっていて、海軍記念館という塔があります。
博物館であり、戦没者の慰霊施設でもあるこの場所。
塔の外には色々な国の石碑があり、靖国神社からのものもありました。
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ドイチュランド号乗組員の當靖國神社参拝を記念し
境内に於いて育成せる公孫樹をドイツ國戦没英霊に捧げる
昭和四十年三月
日本國靖國神社宮司 筑波藤麿
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塔の中に入ると正面に大きく
"SIE STARBEN FÜR UNS"(彼らは我々の為に死んだ)と彫られています。
中に入るまではてっきり戦後に作られた施設だと思っていましたが、
戦前からある施設で、元は第一次世界大戦の戦没者慰霊施設だったようで、ヒトラーがここを訪れた際の写真も展示してありました。
展示室の左右の壁には第一次世界大戦・第二次世界大戦で失われた全ての海軍艦艇のシルエットが刻まれてあります。主要艦艇はもちろん、Uボート・小型艦艇・徴用商船・徴用漁船・海軍に所属した飛行船まで全て、です。
歴代の海軍旗が飾られている部屋もありました。
ハーケンクロイツ(卐)が飾られているのを生で見たのは初めてです。
一通り見学を終えた頃、他の見学者の方がチラホラと入ってきました。
我々のような観光客とは明らかに雰囲気の違う、おそらく遺族と思われる方もいらっしゃいました。
塔の地下通路を進むと慰霊の間があったのですが、薄暗くて厳粛な雰囲気で、とても観光気分で訪れる場所では無い、と思ったので我々は遠慮しました。
ドイツに住んでいてもフランクフルトからは遠くてなかなか行けなかった場所。
貴重な経験になりました。
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